第32回 “職人”を生かす環境づくり | 日経 xTECH(クロステック)


職人技を品質向上に生かす

 PMOとしては,そのような職人が活躍できる場を設けて,プロジェクト全体の品質向上を図るべきです。例えば,職人の活躍の場として,以下のような役割が考えられます。

(1)各チーム間の成果物を横断的にレビューし整合性をとる役割を与える。
(2)手順書やマニュアル,サンプルを作成してもらう。
(3)標準化ルールを作成し,メンバーの成果物のチェックをしてもらう。
(4)次の工程で必須となる,難易度の高い課題を先行して担当してもらう。

 また,第22回の『PMOは火消しの「遊軍」たれ』で述べたように,業務的に難しい課題に対して,大事になる前に火消しをするような遊軍的な役割もいいかもしれません。

 つまり,職人が保持しているノウハウをプロジェクト全体で共有し,他のメンバーが活用できるような役割を与えるのです。その結果,プロジェクト全体の品質が高まるだけでなく,プロジェクト全体のパフォーマンスを向上させることも期待できます。

うーん。
非職人の机上の空論のような気がする。

レビューとかチェックとか標準化とかに職人は有効に使えるとは思うが、それは決して「生かす」ってことにはなっていないだろう。

そもそも、職人にノウハウはそんなに簡単に共有できるものだろうか?
職人のノウハウは、共有するのではなく、盗むものだと思う。